TVアニメ『ラブライブ!』第6話観後感
第6話:「センターは誰だ?」
前回のあらすじから。声の担当は真姫。
矢澤にこが加わり、μ'sは7人に。再び、センターを中心にシンメトリーなフォーメーションをとれる奇数となった。
とつぜんのカメラ回しの画から。学校の部活紹介の一環として、生徒会の希からビデオ取材がきているらしい。穂乃果の決めポーズのぱっとしなさが実に彼女らしい。海未は恥ずかしがり、ビデオを録られることを拒むが、希も言うとおり、μ'sにとっては良い宣伝となる。断る理由もないと、穂乃果・ことりは賛成し海未は押され気味。さらに、取材を受けてもらえればカメラを貸してもらえるとのこと。
ここで話題はPVに。第3話「ファーストライブ」時の「ススメ→トゥモロウ」以外曲のPVは録っておらず、そのPVも誰が録画し、アップロードしたのか分かっていない。7人となった今、新しく曲をつくりPVを録ることは必要だろう。海未も以前そう漏らしていたらしく、そこを穂乃果とことりにつけこまれる。溜め息まじりに承諾した海未を見て、さっそく穂乃果はメンバにそれを報せるべく校内へ走り出した。希の微笑んだ顔のカットでアバンタイトルが終了。
- オープニングタイトル
初めて観た時から「もぎゅっと"love"で接近中!」とステージの配色が似ているなあと思っていたけど、なにか意味があるのだろうかと最近思う次第。
- Aパート
穂乃果が盗撮(?)されているような画から。タオルかハンカチで覆われ、先生が来ると少し視点が下げられるあたりとても怪しい。希のナレーション付きで穂乃果の1日が見られるが、ほとんど寝てる・・・。今までの話を聴くととても夜遅くまで勉強していると言えるようではなさそうなのだが。ちなみに録っていたのはすべてことり。まじめな彼女は授業中にカメラを回すという行為にすごくどきどきしたらしい。
普段のおこない云々と海未は穂乃果を叱責するが、その海未もことりによって弓道の練習風景を録られていた。どこの弓道場にもスタンドミラーはあるものなのだろうか、海未は一本射ると、いつもは絶対に見せないような笑顔を鏡に向かって決めていた。 ビデオが中断される。赤面する海未がかわいい。
「じゃあことりちゃんのプライバシーも・・・」と何がじゃあか解らないが、穂乃果がことりのスクールバッグを開く。するとそこには・・・
何やらシルバートレイを抱え、メイド服を着たことりらしき人物が写るスナップが。刹那バッグのファスナーが閉じられる。
「ナンデモナイノヨ」
「ナンデモナイノヨナンデモ」
内田彩ファンとしてはコノ部分だけmp3でもなんでも音楽ファイルにして着メロにしたいものである。
紹介動画の話にもどり、そのチェックはやはり生徒会長である絵里の目も通るらしい。「ナマケモノの集団」・・・確かにあの動画ではOKはでない。なんとかしてくれないかと希に言う穂乃果。他力本願その1。希曰く、誰かを支えることしかできないらしい。
次の話題に移ろうとした矢先、息を切らしたにこが部室に入ってくる。自分アピールに必死なにこは取材と聞いて全力で駆けつけたらしい。そしてもう取材が来ていると聞いた途端、アイドルスイッチがオンに。
「にっこにっこにー♡」
「みんなの元気ににこにこにーの矢澤にこでーす♡」
「え~っとぉ~好きな食べ物はぁ~・・・
とお決まりのにっこにっこにーを出すもこの紹介動画のコンセプトは「素顔」らしく、キャラ作りはいらないらしい。にこ曰くそっちのパターンとやらが見られるらしいが・・・。
どしぇえええええええええええええええええええええええええええええ
ラ ブ ラ イ ブ ! プ ロ ジ ェ ク ト 初 に こ 髪 下 ろ し v e r .
現在放送されている「たまこまーけっと」の主人公:北白川たまこが普段のおさげをエンディングタイトル等で下しているときも思ったが、黒髪の髪型による変貌っぷりは半端ない。
髪を下ろしてもにこの「キャラ作り」は続いていた。呆れたのか構うだけムダと感じたのかメンバはすでにいなかった。
屋外にて、カメラに映る花陽。恥ずかしいらしいが、海未ほどではない。一方で真姫は取材に応じない。真姫っぽい対応。それならと希は髪をくりくりいじる真姫を録り続けナレーションをつける。当然、怒る。
結局1年生三人組でいっしょにビデオを録る。花陽が「アイドルの魅力について」との質問に対してまごつくのを、凛がフォローする。この二人の組み合わせはどのシチュエーションでも飽きない。と、花陽の舌が回り始めたのも束の間、とつぜん彼女が笑いをこらえきれずに吹きだす。
見れば穂乃果が変顔をしながらカメラを回していた。緊張をほぐすのに笑うことはいいとされているけれど、ちょっと違う・・・。この時の希の微笑みの感じがかなり個人的ツボ。後ろではことりがひょっとこのお面をつけている。「ガンバッテイルカネ?」と言ったのに対し、きゃっきゃと笑う凛がかわいい。
このままではμ'sは本当に誤解されると真姫が言う。なんだかんだ彼女も、やると決めたからには本気らしい。そっけないように見えて色々と考えていて、かっこいい。そこを穂乃果につかれた真姫は恥ずかしさを隠すように録らないでと声をあげた。
シーンが渡り廊下らしき場所に替わる。この時の画面遷移がとても自然。
希曰くここまでのビデオはだらけているような遊んでいるような。確かに言うとおり・・・。しかしスクールアイドルの素顔で主な部分といえば練習に在る。シーンはさらに屋上へと替わり、μ's7人でのダンスの練習風景へ。
海未がリズムをとりながら6人に指示している。こういうことはリーダーの穂乃果がやるべきことなのでは・・・。真姫と希が海未をみる。
練習後、今度はメンバの家々を回り取材をすることになったよう。高坂家は、母も妹の雪穂も映像に写ると聞いてよく見せようとしている。そしてここで初めて、ラブライブ!で男性キャラ、穂乃果の父が出るが、喋らない。男性キャラを出さないことを、彼のキャラクタと被せてうまく見せた。
このシーンで再確認したのでここで敢えて書くが、凛はメンバ内の年上はおろか、希にさえ敬語を使っていない。彼女らしいと言えば彼女らしいが・・・。希の寛容的な性格のせいもあるのだろうか。
話題は作詞や振付の担当に。ここで穂乃果が特に何もしていないことが判明する。
「ウチ前から思ってたんやけど・・・」
「穂乃果ちゃんって、どうしてμ'sのリーダーなん?」
若干疑問に思う穂乃果のカットでAパートが終了。
- Bパート
「リーダーには誰がふさわしいか」
にこの提案からBパートが始まる。彼女も言っているが、確かに穂乃果がなぜリーダーなのか、疑問が上がってしまった。まるでリーダーに向いてないとも言われる。そしてPVを録るという時期がら、センターを決める1つの機となりうることから、リーダー決定の会議はすすんでいく。
リーダーとしての三条件をにこが提示する。確かにコレらはリーダーとして必要な素質だ。そしてそれに該当するのは―
「海未センパイかにゃ?」
「なんでやねーん!!」
また関西弁でのツッコミ。
しかし確かに海未がリーダーに向いている。けれど彼女はグループ外部に対する気持ちの面では、リーダーとして多少劣ってしまう。ではことりは、「副リーダーって感じだね」、凛の的を得ている意見に納得。しかし最下級生の1年生が仕切るには気を遣ってしまう。
仕方ないわね、と言うにこ。3,4度言うがだれからもあてにされない。初めは部長部長と頼られていただけに、この状況は笑える。拡声器を使うという古典的なオーバー・アクションで笑いを誘うこのシーンは割とお気に入り。結局にこは誰からもリーダーとして推薦されなかった。
そこでにこが提案したのは、カラオケボックスでの歌唱力による対決。しかしあまりみんな乗り気じゃないようで・・・。それでも毎日の練習の成果が出ており、結果は拮抗していたよう。良い点数を出しやすい曲を事前に用意していたにことほぼ同等の成績で、彼女もこいつらバケモノかと漏らす。ちなみに、この時カラオケボックスで流れていたBGMがBiBiの歌う「ラブノベルス」だった。
次にダンス・パフォーマンスによる対決を提案したにこと6人はゲームセンターへ。アポカリプスモードエキストラなる音楽シミュレーションゲームによるダンス対決をおこなうらしい。しかしここでも皆あまり乗り気でない。にこは全員を素人と見込んでこのゲームでの対決を提案したようだが、ここでも大差をつけることはできず、先の歌唱力対決と平均してほぼ均衡した結果となった。
そして最後ににこが提案するのは「オーラ」。歌も下手、ダンスもダメ、それでも人気があるアイドルがいる。それは「オーラ」によるもの(らしい)。にこはここでも、前からやっていたというチラシ配りによる対決を強いる。完全にずる。
しかし結果はことりが1位。これはAパートで出てきた彼女らしき人物のメイド服の写真や、5話での「ミナリンスキー」なるメイドへの反応から考えられる、"ことり最強メイド説"と関係あるのだろうか。
結局大差つかずに終わり、
「結局みんな同じ、ってことなんだね」
とことりも言う。
とリーダーの話はまた始点へと再帰。また同じ話を・・・と思ったところに穂乃果が初めて提案らしい提案をする。
「じゃあいいんじゃないかな、無くても」
「リーダー無しでも全然平気だとおもうよ」
「みんなそれで練習してきて、歌もうたってきたんだし」
しかしリーダーなしのグループなど前代未聞、PVのセンターも決まらない。それに対しても、みんなで歌うということを提案する。
「みんなで順番に歌えたらすてきだなあって、そんな曲つくれないかなあって」
だれも否定しない。海未も、真姫も、ことりもその提案のってそれぞれのパートを考えた構築をすることを告げる。そしてさっそく練習をしようと部室をでた。
表面上、リーダーは決まらなかったかのように思えたが、6人の中ですでにそれは決定していた。
「なんにも捉われないで、一番やりたいこと、一番おもしろそうなものに向かって、怯まずまっすぐに向かっていく―」
「それは穂乃果にしかないものかもしれません」
スクールアイドルを始めようと言い出したのも、穂乃果だった。その時から、一番自分がやりたいことをやってきていた。とにかく廃校を免れたいと涙を流して、何かをしたいと思った。コレがおもしろそうだと、素直に色々なモノを取り入れてきた。生徒会長と意見がぶつかっても果敢に抗議した。
観客が1人でも、ライブをしようと言った。
今までの、数々の彼女の気の持ち方に一筋のつよい意志があったからこそ、こうして7人が集まり、まとまることができたのかもしれない。
- PVパート
Bパートに含まれるが、今回は特別分割。と言っても特に書くことない。
曲名は「これからのSomeday」。なんと今までの9人や3人、ソロ、コンビなどどの構成にも当てはまらない、7人で歌い踊る曲になっている。
衣装も初めてのもの。海未がウサ耳なことの理由が気になる。
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- アーティスト: μ's
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PVが終わると生徒会室で絵里がちょうどPVを観ている画に。絵里はかなり彼女ら-μ's-のことを気にかけているようだが、希とは違い手助けをしていない。一体なぜ・・・。希の示すカードには「STAR」の文字。ここにも天性のアイドルいたか、ラスボスはやはりエリチカ。
シーンが替わって花陽に。豪く慌てた様子で、生徒にぶつかりそうになりながら部室を目指す。途中真姫とぶつかり、真姫は怒るかと思われたが、真姫は花陽に対しては柔らかいのか、むしろその様子に心配をした。部室に来てと告げられる。
花陽は部室に入るや否や、助けてと最初クセ(!?)で漏らすが、呼吸を整え
「大変―」
「大変です!」
一体なにが大変なのか・・・。とても気になるところでエンディングタイトルへ。
- エンディングタイトル
カップリングの「輝夜の城で踊りたい」が神すぎて死ぬ。
- 総括
「センターは誰だ?」ということで波乱の展開を予想していたがまさにそうで、にこにおもしろおかしく掻きまわされた回だった。随所でことりの秘密が見えたり、海未の意外な一面も見られ、お得な回だったとも思える。
花陽の最後に言った大変ですという言葉が気にかかりすぎる。次回第7話は「エリーチカ」ということで、次回予告には厳格な雰囲気のある学院長室の中に立つメンバ達と生徒会の二人の姿が。今回の「STAR」という文字や、エリーチカというロシアンチックなタイトルなど、これらの伏線が次回でどう扱われるのか非常に気になる回であった。
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