『きまぐれラブライブ!通信 vol.7 ~μ'sの歌う「START:DASH!!」1番Aメロ・Bメロを歌う順番の意味を考える~』
今回のテーマはμ's、つまり2年生組3人ではなく、9人で歌う「START:DASH!!」の1番AメロおよびBメロを歌う順番に意味はあるのか、についてです。
1番Aメロ・Bメロというのは、歌詞で言えば
---Aメロ---
うぶ毛の小鳥たちも
いつか空に羽ばたく
大きな強い翼で飛ぶ諦めちゃダメなんだ
その日が絶対来る
君も感じてるよね
始まりの鼓動---Bメロ---
明日よ変われ!
希望に変われ!
眩しい光に照らされて変われ
START!!
となりますが、ここでそれぞれメンバが歌うパートを見ると
---Aメロ---
うぶ毛の小鳥たちも ことり
いつか空に羽ばたく 凛
大きな強い翼で飛ぶ 絵里諦めちゃダメなんだ 海未
その日が絶対来る 希
君も感じてるよね 真姫
始まりの鼓動 真姫---Bメロ---
明日よ変われ! 花陽
希望に変われ! にこ
眩しい光に照らされて変われ 穂乃果
START!!
となります。
2年生組3人で歌っていた時点ですでに気になっていましたが、まずことりに「小鳥」というワードを含むフレーズを歌わせているところから、この歌う順番にはそれぞれ意味があるのではないか、と考えました。
そうすると凛のいつか空に羽ばたくは「星空 凛」という同じ名前に文字が含まれるパターンが見受けられます。
続いて絵里について、TVアニメ中に「START:DASH!!」のライブを9人でやったとき、絵里はこの「大きな強い翼で飛ぶ」というフレーズで、かの有名なバレエ音楽「白鳥の湖」を体現したようなポーズを見せます。
このようなことが考えられることから、このμ'sで歌う「START:DASH!!」の歌う順番にはそれなりの意味があるのではないか、というテーマに至りました。
では海未以降はどうかということを考えると、それなりの理由がいくつか挙げられます。
諦めちゃダメなんだ、と海未が歌うフレーズには穂乃果に対して説教をしたシーンや、また絵里を加入させようとしたその姿勢に対して自らにそう言うような、作詞した彼女自身の強い思いが考えられます。
希はタロットカードにしたがって「μ's」は結成されると予言しました。その彼女だからこそ、このフレーズを歌うのにぴったりだと考えます。
真姫は初めて穂乃果と会った時、ピアノを弾いていました。あの時に二人はお互い何かが始まる予感、「始まりの鼓動」を感じていたのではないでしょうか。
花陽は4話で自分を変えたいと、μ'sに加入しました。明日は違う自分に、かなり粋なセリフですが、花陽の強い思いが伝わってくるようなフレーズです。
にこは独り、アイドル研究部を続け、アイドルになるという夢を持っていました。薄まりかけていたアイドルに対するそれを「希望に変われ」と、μ'sの中で叫びます。
そしてメンバーたちをグイグイと引っ張ってその意識を変えてきた穂乃果自身が歌うのは「眩しい光に照らされて変われ」と彼女らしいセリフ。
8人の意識は、穂乃果の強い気持ち=眩しい光に変えられ、そして9人で「START!!」を歌います。
以上が私の1番Aメロ・Bメロを歌う順番に意味はあるのかという考察です。
アニメ放送終了からすでに半年が立とうとし、再放送も決定している「ラブライブ!」。Blu-rayもいよいよ最終巻が発売となります。
2期を前にこういった視点からアニメを観なおすと、おもしろいかもしれませんね。