おくらあえ

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『きまぐれラブライブ!通信 vol.11 ~TVアニメ『ラブライブ!』2期で泣くことはできるのか~』

今回のテーマは、TVアニメ『ラブライブ!』2期で泣くことはできるのか、というものです。



現在TOKYO MXおよびBS11にて再放送中のTVアニメ『ラブライブ!』1期。その内容は、今までプロジェクトラブライブ!がやってきたスクールアイドルとしての活動やライブよりも、μ'sの結成の過程をメインに描いたものでした。

そんな1期の中で個人的な泣き所を挙げると、3話「ファーストライブ」で垂れ幕が上がりBGM「誰もいない」が流れるシーンや、8話の絵里が希に対して初めて本当の思いをぶつけたことや教室で穂乃果が手を差し伸べたシーンなどがあります。

そのほかにも、12話や13話などの穂乃果を中心としたメンバらのやり取りでも涙を流しました。


ここで私がこれらのシーンでなぜ泣いたのか、ということを考えてみると、音響や演出が良いものだったということはもちろん、前者は穂乃果の現実を目の当たりにして固まった表情や、今にも泣きだしそうなことりらからもらい泣きしそうになった、後者は絵里の気持ちの昂りで観ている私自身も昂ってしまい涙が出た「僕らのLIVE 君とのLIFE」のPV要素を取り入れているという過去とのつながり・PVの意味の具体化といった理由が考えられます。



そのどれにも関わっているのが友情青春。私たちは彼女らが協力しあったりぶつかり合ったり、そして頑張っているという青春の数ページを覗いたことで、泣くことができたのだと思います。
またエンディング・タイトル「きっと青春が聞こえる」についても、『2013 Aug. Vol.14.1 リスアニ!』において畑亜貴さんが解説するところには、EDテーマはちょっとホロッとしてほしいという思いで作曲した、みんなで頑張って辛い回があってもそれでも青春だ、と述べておられ、そういった点からも「青春」といった要素が『ラブライブ!』1期の泣かせ要素となっていると考えます。




ではTVアニメ『ラブライブ!』2期が始まった時、私たちは同じ青春といった要素で泣くことはできるのでしょうか。

1期ではμ'sの"これまで"を描いており、結成の過程では自然とキャラクターたちの意見のぶつかり合いや友情が発生していました。

しかし2期では、すでにμ'sが結成されているところから始まり、ラブライブ!の出場と優勝を目指す、という話から始まると考えます。

つまり現在のプロジェクトラブライブ!の活動と同期し、アニメオリジナルの青春の見せ方が中々できずに、泣き要素を取り込むことが難しくなると考えられます。

1期で出会い・別れ(結果的にことりは戻ってきた)といった要素も使い、2期ではラブライブ!を目指すべく練習をする、ライブを行う、メンバらの間で価値観の違いが生じる、他のスクールアイドルとぶつかる、といったイベントしか想像ができないため、どうやったら2期で私たちが泣けるのか、という期待と不安があるのです。



しかし大きいのは期待の方。
1期の放送を前にして「Wonderful Rush」でTVアニメ化の前に再スタートを切ると宣言したラブライブ!は、過去の話(μ's)の結成を見せることでそれを"再"スタートとし、多くのファンを獲得しました。
そして2期を前にした今、来たる11・27に発売となる「Music S.T.A.R.T!!」はプロジェクトラブライブ!のネクスト、つまり今までラブライブ!を応援していた人もアニメから応援し始めた人も全員が初めて目の当たりにする次のスタートを意味し、それを2期で実現するものと考えます。



TVアニメ2期で泣くことができるのか、2014年最初の楽しみはコレに尽きそうです。