おくらあえ

おくらの脳内を和え和えする。

TVアニメ『ラブライブ!』第7話 観後感

第7話:「エリーチカ」

前回のあらすじから。声の担当は凛。
生徒会の計らいによる部活紹介でのビデオ撮影で浮き彫りになった「センターは誰だ?」という問題。
にこによる波乱の回となり、彼女の初髪下ろしが見られたり、また新曲「これからのSomeday」をラブライブ!プロジェクト初の7人構成で歌ったりと、驚きが多い回だった。
ラストに、血相を変えて部室に飛び込んできた花陽が、大変ですとだけ言って終わり、気になる〆となっていたが、はたして何が大変なのか―。

「大変です!―」

「『ラブライブ!』です!『ラブライブ!』が開催されることになりました!」

アイドルのこととなるとテンションが違う花陽。一方の穂乃果。

「『ラブライブ!』!?...って何?」

興奮した花陽とは対照的に、困り笑いをした穂乃果のカットでアバンタイトルが終了。


  • オープニングタイトル

何回も観すぎて既に踊れそう。


  • Aパート

ラブライブ!』とは何なのかを花陽がメンバに見せているシーンから。花陽曰く『ラブライブ!』とは、いわばスクールアイドルの甲子園であるらしい。ランキングに参加し上位20グループがトーナメントに出場。そしてライブにより全国一を競うというもの。
この設定はコミックと変わらず、またプロジェクト全体及びTVアニメの『ラブライブ!』の当初の目的である「廃校阻止」を成し得る一手段として、これらのタイトルにも『ラブライブ!』と名づけられている。その名がアニメ内で口にされたことで、今までメンバらの葛藤や悩みをフォーカスしてきたが、ついに本格的なアイドル活動が始まるということが考えられる。つまりは、2010年の夏に始まったこのプロジェクトが、アニメ内でも、同じ夏の季節に開催されていることから、今後のアニメ内の展開として、既存リリース曲のPVのアニメ内再現などが見込めると考える。

凛が盛り上がること間違いなしと言うが、たしかにそう思う。

花陽は興奮の熱が冷めぬ内に語り続ける。キャラ変わりすぎという真姫、的確である。ライブチケットには特典もつくらしい・・・。どこの商法や・・・。

穂乃果はてっきりラブライブ!に参加するものだと思っていたようだった。ここで花陽がいつもの調子に戻る。キャラ変わりすぎ。

話が「ラブライブ!に参加するかどうか」以前の、彼女らμ'sのランクについてに変わる。つい最近まで、やっとランク外からの脱出を果たした彼女らであったが―海未がランクを確認する。すると、新曲「これからのSomeday」のPVをアップロードしてから、ランクが上がっていたらしい。どれほど上がったかは確認できないが、彼女らの喜び様から、それなりの結果が出ていたことがうかがえる。

コメント欄には、彼女らを支持する声が、ぽつぽつとだが見受けられる。

もしかして人気者と凛が言う。それを聞いて真姫が、出待ちをされたことを告げる。認知度はそれなりに上がっているようだった。

話はそのままで、屋上での練習前のシーンに変わる。穂乃果は出待ちがないらしい・・・。オーラ的な問題か。花陽が時にアイドルは残酷云々と、また熱い目で語る。困りながら微笑する真姫の表情が柔らかくてかわいい。そんな真姫の気を凛がくすぐり、いじる。

chop

痛そう。

ふぇぇんと泣く凛の声、もといりっぴーの声がツボ。

と、突然校舎内からドアが開き、にこが現れる。

「みんな、聞きなさい!重大ニュースよ!」

なぜかこの時点でじわじわくる、矢澤のアホさ。

「・・・知ってんの?」




着替えて生徒会長室の前にきたメンバたち。絵里のマネをする凛がおもしろい。彼女のマネした通り、きっと認められない。けれどこの『ラブライブ!』に出場できれば、間違いなく注目度は大きく上がる。

廊下を挟んで対面した教室のドアが開き、にこが出てくる。彼女と絵里の間に何があったのかは知らないが、にこは絵里が苦手らしく、終始そこに隠れているつもりだったよう。きっと目の敵にしている、自分に嫉妬してるとまで言う。それはないと真姫がツッコむ。

「ツッコミ早っ!」


真姫とにこのやり取りは、色々とおもしろい。

話が戻り、許可をとらずにエントリーをしてしまえばと真姫が提案するが、エントリーの条件に学校の許可が必要らしい。両すくみの状態。では、絵里よりも話が判るであろう、理事長に直接頼むのはどうか。これならば一応の理屈は通るし、親族―理事長の娘であることりもいるから、話し易いと考えられる。

ということで、理事長室の前まできた彼女らだが、異様な緊張感の漂う雰囲気にのまれそうになる穂乃果。入りづらそう。そんなこと言ってる場合かと真姫は強気。分かってるとだけ言い、いざノックをしようとする。

と、同時に部屋を出ようとした希と絵里に見つかる。当然何をしているのか聞かれ、話があるとだけ言い、部屋に入ろうとするが、各部の申請は生徒会を通す決まりがあると言われる。タメ語で申請とは言ってない話があるだけだと言う真姫に、穂乃果が、絵里は上級生であることを言う。もちろん、真姫もそれは知っているだろうが、近い年齢ならば誰にでもタメ口を吐いてしまうらしい。けどそういう傲慢に見えるところがかわいい。

穂乃果に指摘され黙る真姫。すると話を聞いていたのか、理事長自らが話をするよう仕向けてくれる。



1年生組は中に入れてもらえなかったのか、自主的に外にいることにしたのか。3人揃ってドアの隙間に耳をつける。不穏な空気とは対照的に、BGMがジャズチックなものになる。『ラブライブ!』の概要とそれに参加したいという旨を伝え、ことりがすこし後押しをする、が絵里が割り入って断固反対をする。理事長が、学校のために、学校生活を犠牲にするようなことをしないと言っていたことを根拠に。

その理事長は、エントリーくらいであればしてもいいのではないかと言う。ならば自分たち生徒会にも何かさせてほしいと言う絵里だが、それをまた否定される。意味がわからないと、納得のいかない様子の絵里は、怒りと悔しさを押し隠し、一礼して部屋を出た。希が声をかけるが、さっさと部屋を出て行ってしまった。自分も何かをしたいのに、生徒会なりのことをさせてもらえない、そう思う絵里の気持ちが痛いほどわかる。にこはざまあみろと吐き捨てるが。

結局『ラブライブ!』へのエントリーが許された彼女らであったが、条件を提示される。それは次の期末試験で一人でも赤点を取ったら、エントリーは認めないというもの。

「ま、まぁさすがに赤点はないから大丈夫...かと...」




どうにも大丈夫じゃなさそうである。



シーンが部室に変わり、突然穂乃果と凛が頭を下げる。穂乃果は数学、凛は英語が苦手なようだが、穂乃果に関しては小学校から算数が苦手らしい。花陽の「しちし?」という問い(はたしてコレが高校生に向けて出す問題なのか)をかけるが、穂乃果は指折り数えて

「にじゅう...ろく」


目wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

呆れる一同。かなりの重症ですね(直球)と海未。

一方凛は、なぜ日本人が英語を勉強しなければいけないのかと、英語できない族によくある理由を持ち出す。その屁理屈に真姫が怒る。

近え


せっかく生徒会長を突破したというのに、ここで赤点など取ってエントリーができなくなってしまっては水の泡である。真姫がぼやくと、にこもそれに便乗するが・・・。

凛の目がもはや別作品。

にこセンパイ教科書逆だし・・・。ミスするとエントリーできなくなるという状況は頭に相当きているらしい。にっこにっこにーと、成績をごまかすが、動揺しているようにしか見えない。

結局、それぞれ学年ごとに分かれて勉強を教えることとなったが、にこセンパイはどうするのか。ここで引っ掛かったのが、真姫がにこのことを「にこセンパイ」と呼ぶんでいること。ちなみにプロジェクトを通しては、今まで「にこちゃん」と呼ばれている。

話を戻して、そこに希が現れ、にこの勉強の面倒を見ることに。大丈夫だと言うにこだが、ウソつくとわしわしするらしい。

そこに在るべきものが無い

74cmとμ'sイチ小さいバストのにこだが、コレは板すぎる。

とまあ、とにかく勉強はそれぞれの学年で分かれてやることとなった。明日からと張り切る穂乃果。典型的なダメ奴・・・。海未が今日からと指摘する。



黄昏時、絵里が生徒会室でラップトップを見ているシーン。まるでアイスティーに浮かぶレモンのよう。開いているページには「これからのSomeday」のPV画面。何を考えているのか・・・。と誰からかの着信。


一方再び部室では、さっそく勉強会が行われていた。なかなか難航しているようで、凛も穂乃果も集中力がない・・・。海未は弓道部の方に行かなければならないらしく席を立つが、ことりも苦戦している。にこはずっと希に付かれ勉強しているが分からない問題をにっこにっこにーでごまかそうとする・・・。再び希のわしわし。海未は、アレで身についているのだろうかと不安げに部室を去る。



音楽プレーヤを操作しているシーンに変わる。3話挿入歌「START:DASH!!」を選択し再生が始まる。

ここでμ'sフォルダに入れられた、曲名「これからのsomeday」が「これからのSomeday」と、小文字・大文字とで違うことが分かるが、はたしてコレが何を意味するのか。後日、別な考察記事を書きたいと思う。

その主は校門の前に立ち誰かを待っているようだった。既に部活を終えたのか、校門を潜る海未は、聞いたことのあるメロディを聞く。そこに立っていたのは、音ノ木坂とは違う、むしろ年下に見える制服を着た少女だった。髪がキンキン。目が青い。

鼻歌をうたい、動画から目を離さないその少女の手元を海未は見る。やはりその少女が聴いていたのは「START:DASH!!」で、自分たちが見たPVでは確認できなかった部分まで写っていた。

気になる海未は自分でも気付かないうちに相当近づいて、その動画に見入っていた。海未に気付き、驚く少女。だがすぐにそれが、μ'sの海未だと気づいて目を輝かす。名は「ありさ(亜里沙)」と言うらしい。

一方の海未はその動画をどう手に入れたのか気になって仕方が無かった。聞くと、それは亜里沙の姉が撮影してきてくれたもの、らしい。そこで、絵里が現れ、亜里沙と呼ぶ。亜里沙も絵里に対して、先ほどとは比べ物にならないほど目を輝かせ、お姉ちゃんという。姉と言うのはつまり、生徒会長・絵里だった。なぜ絵里がこの動画を・・・。

海未に気付いた絵里と、絵里がなぜ動画を撮ったのか、対面する二人(と亜里沙)のカットでAパートが終了。



  • Bパート

絵里と海未が公園のベンチに座っているシーン。この公園は秋葉原近郊にある芳林公園をモデルとしているらしいが、現在改修の為工事中であるとのこと。工事は3月下旬ころまでつづくらしいので、巡礼を予定している方は事前にチェックをした方がよさげ。

亜里沙が3人分の飲み物を買ってくる・・・がそれはおでん。祖母がロシア人のクォータという設定は、アニメにもしっかり含まれていた。まだ日本に来て間もないらしく、分からない日本語も多いらしい。ハラショーと漏らす亜里沙(ちなみにこの「ハラショー」は「хороший」と表記し、賞賛したり了解したり驚いたりした時など広い意味で使われるロシア語)。別なものを買ってくるよう言われ、亜里沙は素直に自販機に走る。姉のことを相当敬っているらしい。

話が動画についてになる。海未たちは動画が撮影され、アップロードされたことに対して感謝していた。それをした本人がまさか絵里だとは思わなかったと。だが絵里はその逆、世間に晒しても無視されることを予想し、こんなことをやっても無駄だということを教えるためにやったらしい。

人に見せられるものではない、学校の名を背負って活動などたまったものではない、とμ'sの存在に否定の一点張りの絵里。

じゃあ人を惹きつけられるまでになれば、認めてくれるのか。そう言う海未に対してまたもや、無理よと否定する。スクールアイドルなど、素人にしか見えない・・・。何の根拠も無いが、ざっくりと言われた"素人"という言葉に、詰まる海未。

だが去る絵里の背中に一言だけ返す。たしかに今まで自分たちは頑張ってきて、少しずつ光を見出してきている。

「あなたに―」

「あなたに私たちのこと、そんなふうに言われたくありません!」

けっきょく絵里は何も言わずに去ってしまった。気を遣った亜里沙が渡したものは、おしるこ。そしてμ'sのこと、海未たちのことを大好きだと言って、絵里のあとを追った。

亜里沙が言う。

「亜里沙ね、来年、音ノ木坂入学したら―」

「―ううん、なんでもない」

ラブライブ!の次期という観点から、一体何を言いかけたのか、とても気になるところ。

日本のおでん缶に対して「ハラショー」と亜里沙。二人の帰路での会話は、何気ない姉妹の会話だった。




ひっくり返って突然にっこにっこにーのシーン。ファストフード店で勉強会をしているにこと希。ふざけたらわしわしされるのに、学習能力がない矢澤。

キャラチェンジすると脳が活性化して答えがひらめくらしいが・・・結局分からずにお仕置きを受けるにこ。そこに海未があらわれ、聞きたいことがあると言う。



シーンは明神男坂上に。にこの勉強会が終わってから来たらしい。

海未が絵里との会話を希に話すと、絵里ならそう言うだろうと言った。やはりいつも近くにいる希は、絵里のことを色々と知っているらしい。一体何を知っているのか・・・。



屋上のシーンに変わる。すでに夏、セミが鳴き、入道雲に暑い日差しがかぶさる。並んで立つのはおバカトリオ。アレ、勉強は・・・と思った矢先、希が現れる。罪をなすりつけ合う3人・・・。結局3人ともお仕置きを受けてしまった。その屋上の一角に海未がいるのを希は見る。ぴくぴくする3人がおもしろい。

突然バレエをする少女のシーンに。海未が見た、絵里の幼いころの姿の回想。その身のこなしに、海未は素人にしか見えない、と言われたことが本音であり事実であることを受け入れるしかなかった。


部室のシーンに変わり、ドンと多い今日の勉強ノルマをおバカトリオに課す。文句を言うが、お仕置き云々という流れに逆らえない3人。

一方の海未は部室を早くに出て行ってしまう。希以外のメンバはまだ何も知らなかった。

生徒会室の前まで来た海未。ノックをしようとして、希に順番があるのではないかと止められる。

海未は絵里のすごさを知ってしまった。今まで自分たちは確かに頑張ってきただろうが、確かに否定され素人と言われる程度のものでしかなかった。

だからこそ、絵里に指導をしてもらいたいと思い、ここまで来ていた。



だが今は順番がある。まずはテストで赤点を取らないことが先。焦って先走っていた海未は、考えを改めて、部室に戻り、

「今日から穂乃果の家に泊まり込みます!」





シーンが変わって絵里の部屋に。「Snow halation」PVで観たものと同じスタイルで描かれている。
電話の相手は祖母らしい。その祖母の母校であるらしいが・・・。きっと廃校から守ってみせると言って電話を置いた。



学校のシーン。

期末試験が終わり、結果が返ってきたよう。凛とにこはセーフだったらしい。皆に問い詰められる穂乃果。

「もうちょっと良い点だとよかったんだけど...」

「じゃーん!」


うえああああああああああああああああああああああああああああああ

赤点だあああああああああああああああああああああああああああああ

がBGMが何やら明るい・・・。みんなも良かったねと口をそろえる。

あぁそうか普通の高校は赤点30点か(高専脳)



コレでやっとラブライブ!にエントリーできる。まだエントリーできると決まっただけだが、それでも今は喜ばずにいられないメンバたち。さっそく着替えて、まずは理事長室へと走る。

ノックをするが返事が無い。ドアを開けて覗くと、何やら絵里が声をあげている。そこで彼女らが聞いたのは
、音ノ木坂学院が来年度から生徒募集をやめ、廃校とすることが決定した、ということだった。

突然の報せにおおきく目を見開き「廃校・・・」とつぶやく穂乃果のカットでエンディングタイトルへ。


  • エンディングタイトル

絵里と希の二人で歌っているバージョンだった。カップリングの「輝夜の城で踊りたい」が神すぎてしぬ。


  • 総括

「エリーチカ」というタイトルで、彼女の素性が判明し、また『ラブライブ!』へのエントリー許可までが決まった回だったが、最後の最後で廃校確定かと思われる内容を聞いてしまった。残り半分の6話、一体どうなっていくのか、また絵里と希がここからどう加入していくのか、非常に気になる回となった。次回「やりたいことは」ということで、まだ何がしたいのか表に出されていない希と絵里の回となりそうだ。

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