【旅行記】仙台旅行3日目!ウヰスキー蒸留所と野菜カフェへ(2017.05.15)
仙台旅行実質最終日の5/15は、今回の旅行でも結構楽しみにしていたニッカウヰスキー宮城峡蒸留所の見学へ。
www.nikka.com
Webサイトで簡単に見学申し込みが可能。費用は無料だけど、仙台駅からの送迎や試飲ができるのでコスパは最強。
作並温泉から工場へGO
これはおそらく宿ごとに変わってくると思うが、自分が利用した一の坊グループはホテルから工場までのバスを用意していたので、移動がすべて無料で済んだ。
着いたらまず見学用のエントランスに通される。開始まで10分強あるので、その間はここで工場の概要、蒸留の行程などを簡単に学ぶことができる。
時間になると別室に移動し、まずは工場の概要ビデオをプロジェクターで観覧する。分かりやすく、そしてかの有名な「マッサン」の話が感動的なビデオだった。このビデオだけでもう見学は全て終わったような感じすら受けた。
興味深かったのは、竹鶴政孝が創業したのは余市蒸留所で、宮城峡蒸留所は息子の竹鶴威が創業したのだということと、ウィスキーづくりにこの宮城の峡谷がよく適していたという話だった。
工場内写真連投
ほぼすべての施設と機器が撮影可能だった。ただし中央制御室は撮影不可。おそらく制御器へのノイズ防止のため。警報窓等やプラントコンピュータが多数あり、5人ほどが常駐していた。
以下写真たち。小雨が降っていたけど、傘を借りることができたので問題なく、建屋内がメインだったので寒いと感じることもなかった。
細かい説明はほとんど覚えていないけど、一つだけ印象的だったことが。
樽に入れたウィスキーが木の成分を取り込みつつ少しずつ減っていき、透明色から透き通った茶色になっていく。この減ってしまった分のことを「天使の分け前(Angel's share)」と呼ぶらしい。しゃれてる。
この白鳥たちは野生ではなく、敷地内で飼っているらしい。
仕事柄、配管やタンクの方ばかり目がいってしまった。
試飲タイム
20分強の工場見学を終えた後はお土産屋と試飲会場が併設されたコーナーへ。ここでお楽しみの試飲タイム。
試飲できるのは3種類。竹鶴ピュアモルト、スーパーニッカ、アップルワイン。用意された水や氷、炭酸水などでお好みに調整して楽しめる。
まずは竹鶴ピュアモルト。
一口ストレートで飲むと、ウィスキーの香りがふわっと広がる。飲みやすい。ロックが好き。
次はスーパーニッカ。
ピュアモルトよりも少しガツンとくる感じ。キリっと冷やしたハイボールで。
最後にアップルワイン。
激甘なのにアルコール22%という殺人飲料。めちゃくちゃ美味しい。お土産で買ってしまった。ストレートかロックでちびちびと長く楽しみたい。
なぜここにきてリンゴなのだと思うかもしれないが、リンゴとニッカウヰスキーは切っても切れない関係にある、ということを知った。以下引用。
―――
ニッカウヰスキーの創立は、昭和9年(1934年)にさかのぼります。創業者である「竹鶴政孝」が理想のウイスキー作り地として選んだ、北海道余市。スコットランドの風土に似たここから、日本の本格ウイスキーづくりが始まりました。しかしウイスキーは、じっくりと熟成するため、製造開始から販売までに、しばらくの時間がかかります。そこで、その間に作られたのが、地元のりんごを使用したワインやシードル、ジュースなどだったのです。いずれも、竹鶴が留学した際に出会った本物の味を追求したものでした。
実は、「ニッカウヰスキー」の創立時の名前は「大日本果汁株式会社」。「果汁」に対するこだわりが、社名にも表れています。 こうして昭和13年(1938年)、アップルワインが誕生したのです。
―――引用ここまで
なるほどである。
またお土産コーナーには他にもたくさんの魅力的な商品があった。そのうちの一つ「ニッカボンボンクリスタル」は、強くお勧めしたい。
白、桃、緑、青、水の5色のフレーバーがあり、1粒7~8mm。口に入れてなめるのも良いが、おすすめはぼりぼりと噛むこと。中のごく低アルコールのウィスキーが薄いキャンディの殻を破って弾けて甘みと香りが広がり、うまい。ウィスキー感はあまり強くないので、アルコールが苦手な人にもおすすめ。それぞれの色が何のフレーバーかは実際に食べて感じてほしい。
他にもアップルワインチョコや、アサヒビールより発売中の各ウィスキーの仙台限定ラベルなどたくさんのお土産があった。
仙台駅へ
試飲はほんの2口程度の量だが、それでも平均アルコール30%強を3杯飲むとほろ酔い気分になる。酔い覚ましに工場からバス停まで歩き、そのまま仙台駅へと向かった。この時にぶらぶらと峡谷の川を眺めながらふんふんと歩いていたが、非常に気持ちがよかった(どうでもいい)
仙台駅に着いたあとは、牛たん(2回目)を食べたり、実家と職場にお土産を買い郵送したり、ウィンドウショッピングをしたりと、エキナカをぶらぶらと楽しんだ。
やがて夜になったので、仙台最後の夕食を食べに行く。目的地は「野菜屋カフェ ヴェルデ」。
ヴェルデは仙台駅から南北線で南に1駅の愛宕橋駅から徒歩4分ほどの場所にある。雨が降っていたことと、辺りがすでに暗くなっていたので、外観の写真はなし。
メニューがとにかくフォトジェニック、そして最高にうまい
このカフェに来たいと思ったのはとにかくサーブされる品がどれもフォトジェニックで、それでいて最高にうまいと評判だったからだ。東北の地、遠いところでは北海道からも野菜を直送し、調理しているという。メニューの最後に提携している野菜農家の方々の顔写真が1ページまるまる埋まっていた。
カフェ、というがこの店なかなかのメニューの豊富さで、軽食のみならずガッツリ食べたい方にもおすすめである。
まずはトマトのアロマビア。ビールであり、アルコールとのど越しを感じるのに、トマトの味わいと香りがちょうどよくバランスされていて、思わずうまいと唸った。
今回のメイン目的の1つ。お通しの「野菜の収穫体験」。メニュー名がかわいい。ビニールハウスに見立てられたクロッシュは手作り感満載。料理の方は、どの野菜もうまい。特にラディッシュのしゃきしゃき感がたまらなかった。
次は「インカのめざめのフリット」。おつまみに最適だと思う。土に見立てられているのは香辛料などを炒ったものらしい。凝っている。というかスコップを皿代わりににしてサーブする店はこの店以外を自分は知らない。
完食するとさらにすごい画になる。
メインディッシュには「プッタネスカ」を選んでみた。というのも説明書きがとても面白かったのである。本当にシンプルでうまかった。
デザートはこれまたフォトジェニックな植木鉢プリン。ティラミスとプリンを足して2で割った固さ。スコップでほじくる感じが最高に面白い。男一人で食べるその様子はさも滑稽だったと思う。
どれも本当にうまくて感動したのだが、それ以上に店主さん含めた店員3名の対応が柔らかくて、また来たいと思える良店だった。
最高の〆だった
これにて仙台旅行はおしまいだが、最終日の仙台→大阪のフライトで面白いものが見られたのでそれはまた別記事にて→【別途更新予定】
滞在期間3日間全て雨が降るという稀有な体験をしたが、だからこそ松島の震災の状況を見て感じたセンチメンタルや、露天風呂で感じる雨音、作並温泉の峡谷の湿気などを強く感じることができたと思う。晴天下でけやき通りを撮ることができたなかったのは残念だが。
いずれにしても、東北最大の都市は街の魅力と自然が共存する「杜の都」と呼ぶにふさわしい良い場所だったし、本当に行って良かったと思う旅行だった。