おくらあえ

おくらの脳内を和え和えする。




この年齢になって初めて考える「仕事」の話

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最近、仕事が本当に楽しくない。



仕事だから楽しいことばかりじゃない、という。

人によっては本当に仕事が楽しくて時々つらいこともある、という人もいる。



でも、4年間やってきて気づいたことは、今のこの環境は本当に面白くない。




頭のなかで「仕事」のことばかり考えている。今就いている職の仕事の内容ではなくて、もっとおおまかな「働くとは何」という話。

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20歳のころ、高専5年生だった自分は、大学に行く理由もないし金を稼いで関西で遊びたいという理由から、就活を選んだ。人生で初めて「緊張で胃が痛い」という経験をした。採用・不採用の連絡を待つ日々は生きた心地がしなかった。

しかしそんな不安はすぐに消えた。見事一発目で、関西の大企業に採用された。



今思えばその頃は仕事内容のことなど微塵にも考えていなかった。「何か創造性を求められる仕事より、保全系の仕事が向いていそうだ」という曖昧だけど、自分の性格を捉えた目で仕事選びをした。


1年が経ち、関西に移住した(正確には異動で北陸になったが)。初めは勤勉だった。社員寮に戻っても、分からなかったことは勉強した。「人生は勉強の連続」という母の教えは的確だと思った。特に自分が携わった分野は本当に学ぶべきことが多かった。だから、面白かった。


上司や周りの人も本当にいい人ばかりだ。ド田舎だけど、今やネットでなんでも買える時代。生活には全く困らない。むしろ寮での生活費が破格で、無趣味なら月に15万は貯金に回せるほどに楽な環境だ。


仕事内容も勉強すべき点は多いものの、ルーズな一面もあり、どこかで聞いた「上で働く人間ほどポチポチとパソコンを触っているだけでほとんどは下請けが頑張っている」ということを思い出した。



そんな環境で4年を過ごした。経験値が付き、知識もそこそこに、人間関係も広がり、趣味も増えた。後は貯金をし、結婚をすれば、まともな人生。


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しかし最近、頭のなかをぐるぐると廻るひとつの考え。

「今の仕事、今のこの環境で一生を終えていいのか」

本当にずっとこればかりを考えている。



やりがいは大きい、しかしやりたいことをしているかと訊かれれば「そうではない」。



楽しいわけでもない。




計算してみると、自分は人生の時間の1/4をこの仕事に割いているということを知った。




人生の残り40年弱、その1/4の時間をここで過ごして後悔しないのか。




同じ考えを持った同期や先輩・後輩がいた。



彼らはみんなここを辞めていった。



その背中を見ていると、自分も若くフットワークが軽いうちにここを離れた方がいいんじゃないか。

けれどこの安定した大企業を離れて、転職をする勇気は。

しかしこの機会を逃すと、自分はここで一生楽しくないなと思いつつ働くことになるんじゃないか。

九州の実家はどうする、自分は長男だし、九州に転職した方がいいんじゃないか。


この考えばかりがループする。



トドメの一撃に、ここ最近自分の課に支店員全員に嫌われている人間が異動してきて最悪の事態。





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そんな時に、映画『マイ・インターン』を視聴した。とある会社の若き女社長ジュールズの前に、インターンとしてやってきた70歳のベンが、彼女の人生を変えていく物語だ。


そこで冒頭ベンのインターン用に使う自己紹介ビデオが流れるのだが、自分はこれにすごく救われた。



そのうちいくつかを字幕で紹介する。


フロイトいわく"愛と仕事が人生のすべて"

そこでインターンに応募しました。考えるほどワクワクします。

毎日 通う場所ができる。

人と接し 刺激を受け 挑戦し 誰かに必要とされたい。


話す内容のほとんどは、彼が定年退職後に手持ち無沙汰になっている、ぽっかり空いた穴を埋めたい、というものだが、上記引用の部分に心を打たれた。



自分が悩みと思っていたことは何でもなかった。4年間同じ場所、同じ職場で同じ仕事内容をこなし、経験値と少しの知識だけついているこの状態で、少しの「飽き」と「隣の芝が青く見える」現象に陥っていただけだった。




"愛と仕事が人生のすべて"は本当に、そうだと思う。恋人がいない者でも何かに愛情を注ぐ。趣味を愛する。音楽を愛する。そしてそのために仕事をする。"働かざるもの食うべからず"だ。




そして、毎日通う場所があるということがいかに幸せか、言われて初めて気が付いた。ネガティヴな思考をすれば、「ずっと同じ場所に縛られている」とも思えるが、人生の1/4の時間を同じ場所、同じ仕事に使い、知識や経験、人脈を得ることがいかに幸福なことか。







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最後に自分の考えをまとめる。

1.学びや楽しいことは必ずある
一時の飽きで今の職を手放してはいけない。"自分には全く合ってない"なんてことが無ければなおさら。
今の職場には、楽しむ余地が十二分にある。本当に本当に良い会社だ。


2.同じ場所に通えることは幸せだ
移動も異動も気疲れする。フラットに出退社できるのは幸福である。


3.嫌な人間はどこに行っても必ずいる
これは母からの教えで、人生の中でも数少ない「どうしようもないこと」。「嫌いな人間への対応メソッド」をまとめた書籍を読むことにする。


4.将来のことを考えるのはその時だけでいい
長男だから実家がどうのこうのは確かに大事だけど、それで気に病んで長男がぶっ倒れたら元も子もないし、自信も手に職もないのに転職してもそれは自殺行為だ。
今は目の前の仕事に集中して、自信と知識と人脈を獲得すべき。


5.そうしてどうしても同じ考えが廻る時はこの記事を読むことにする